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2021-09-22

ここちよく過ごす、ステイホームのあかり

ここ数年、メディアでも日常会話でも、ステイホームという言葉をよく耳にしました。

テレワークやオンライン授業も増え、多くの方が自宅で長い時間を過ごすようになったのではないでしょうか。「自宅にこもりきりで気分が沈んでしまった」という方も少なくないかもしれません。

ステイホームが続き、思うように外出を楽しめない中で大切にしたいのは、

「家での時間をここちよく過ごす」
「家の中で気分を上げて過ごす」

この二つです。

ステイホーム、コーヒータイム

家をここちよい空間にできたら、外出できないストレスはずいぶん和らぎます。
実際に、コロナ禍でインテリアを新調する方は増えているようです。「家での時間をここちよく過ごす」ことの大切さが、再認識されたのだなと感じています。私たちディクラッセでは、「家での時間をここちよく過ごす」ために、照明にもこだわっていただきたいと考えています。

照明は、インテリアの中でも人の心と体に大きな影響を与えるアイテムです。光の質や照明デザインで照明が人に与える効果は大きく変わります。

ここちよく満たされた時間、デンマークの「ヒュッゲ」

ヒュッゲの時間

ステイホームでの家の照明を考えるにあたって、ディクラッセでは「ヒュッゲ」というキーワードを掲げました。ヒュッゲ(HYGEE)は、家具で有名な北欧の国デンマークの言葉で、日本では「ここちよい空間」や「満たされた時間」と解釈されています。デンマークでは、家族や友人たちと自宅で過ごすリラックスタイム、ヒュッゲを皆が大切にしています。

そしてこのヒュッゲ時間には、キャンドルや間接照明のオレンジ色のあかりが欠かすことができません。団らんする家族や友人の影が壁に映るような、ちょっと暗めで静かなオレンジ色のあかりの中で、ゆったりとヒュッゲのひとときは続きます。

このデンマークの豊かな時間を、日本のステイホームに取り入れない手はありません。

副交感神経に働きかけるオレンジ色のひかり

副交感神経に働きかけるオレンジ色の光

では、なぜヒュッゲ時間には、オレンジ色のキャンドルや間接照明が使われるのでしょうか。そこには、人間の性質が関わっていると言われています。

人間には、心と体をリラックスさせる「副交感神経」と、緊張・興奮状態にする「交感神経」の2つの自律神経が備わっています。近年の研究では、色温度の低い(赤・オレンジっぽい)照明光は副交感神経を刺激し、色温度の高い(白っぽい)照明光は交感神経を刺激することがわかってきました。

ヒュッゲはリラックスしてゆったりと過ごす時間。なので、ほとんどの場合、副交感神経を刺激する色温度の低いオレンジ色の照明が用いられます。頭の中でちょっと暗めのオレンジ色のあかりを思い浮かべてみてください。煌々とした蛍光灯の下にいるよりも、なんとなく心が落ち着くような気がしませんか?

ヒュッゲ時間を合図する、キャンドルのような「ルンガ」

LED キャンドル ルンガ

「ヒュッゲのおともに」と生まれたのが、LED candle Lunga(ルンガ)です。

ルンガは、キャンドルと炎のあかりを模したLEDのデザイン照明。グラデーションが美しいガラスの中にキャンドルを思わせる照明器具を設置しました。LEDの灯りがゆらゆら揺れるようすは、まるで本物の炎のよう。キャンドルを灯す習慣のない日本のご家庭でも取り入れやすく、気軽にオレンジ色の揺れるあかりを楽しめます。

ルンガの点灯は、ヒュッゲの合図。オレンジ色の優しいあかりが、心と体のリラックススイッチを押してくれます。


ステイホームでつい仕事をしすぎてしまう方や、家事で動きっぱなしの方も、ルンガが灯っている時間はほっと一息ついて、あかりと団らんを楽しむ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

木漏れ日に癒される「フォレスティ」

ミニフォレスティ ペンダントランプ

冬の日照時間がとても短く暗いデンマークなどの北欧の国では、家の中に植物や植物モチーフを取り入れることが多くなっています。これも、ヒュッゲのひとつの要素と言えるかもしれません。

Mini-Foresti(ミニ フォレスティ)Orland(オーランド) は、ディクラッセのデザイン照明の中でも、光と植物を融合させたシリーズです。ディクラッセでは、照明器具のカタチだけでなく、それが生み出す光と影もデザインしています。 フォレスティやオーランドでは、葉の中に光源を入れることで、壁や床に葉の影がうつる木漏れ日のような光を実現しました。

木漏れ日には、人の緊張感や不安感を低減する効果が認められています。自然の多い公園や山がリフレッシュに良いと言われるのにも、木漏れ日の効果が一役買っていると考えられます。さらに近年では、森林浴ヨガやフォレスト・ベイジングなどの森林でのアクティビティもストレス軽減に効果的とされ、チャレンジする方は増加傾向に。多くのストレスを抱える現代人のリラックス法のひとつとなっています。

ペンダントランプとして吊るされたフォレスティやオーランドの光と影は、心と体をリラックスさせるヒュッゲ時間にそっと寄り添います。観葉植物のようなグリーンは目に優しく、灯りをつけていない時にも、緑豊かな森がお部屋にグリーンの爽やかなアクセントと安らぎを与えてくれます。

我慢を強いられたステイホーム。でも、この機会に家をここちよい空間にすることで、私たちのこれからの生活はより満ち満ちたものになるのではないでしょうか。

暗く長い冬のせいで自然とステイホームの時間が長くなる北欧の人たちのヒュッゲも、そんな考えから生まれたのかもしれませんね。
ヒュッゲを意識した照明選び、皆さんもぜひ始めてみてください。

商品部 関口

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