使えなくなった楽器に、 照明としての新しい息吹を。

ミュージシャンが叩いたドラムのシンバル。 スタジオで繰り返し叩かれるその衝撃で、 傷つき、交換をしなければなりません。 叩き込まれたそのシンバルの素材は、 真鍮とすずを含んだ独特の風合いがあります。 そんな、使われなくなったシンバルを、 ディクラッセが照明として生まれ変わらせました。 何度もリズムを作ったその思い出を、 照明として残していくことができます。

捨てられるシンバルに新たな命を

ドラマーが魂を込めて叩くシンバル。しかし、わずか5mmのヒビが入るだけでサステイン（音の伸び）が短くなり、やむを得ず廃棄されてしまいます。あるリハーサルスタジオでは、毎月100枚近くものシンバルが処分されているといいます。

「もったいない」という想いから生まれた活動

「ドラマーの熱い想いが詰まったシンバルを、ただ捨てるのはもったいない」
そんな想いから、シンバルを回収し、新たな命を吹き込む活動を始めたのが ECO MUSIC JAPAN です。スタジオやプロミュージシャンから不要になったシンバルを集め、再び製品として世の中へ送り出す取り組みを続けています。

シンバルが奏でる、音から光への変化

この活動に賛同した ディクラッセ は、楽器としての役目を終えたシンバルを、暮らしの中で長く大切に使える照明へと生まれ変わらせました。音楽の情熱を宿したシンバルが、今度は光となって日常を照らします。

シンバルが刻んできた時間の証

シンバルの端は、演奏中に音を止める際、ドラマーが手で押さえるため、ほかの部分に比べて変色しやすくなっています。指の跡が残っていたり、油性ペンで数字が書かれていたりすることもあります。 また、長年の使用によるラベルシールのこびりつきや青錆が見られる場合もあります。これらは、シンバルが音楽とともに歩んできた証でもあります。新たな姿に生まれ変わった後も、その歴史や個性を感じていただければ幸いです。