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2022-01-25

北欧の暮らしと日本の暮らし。Japandi スタイル。

インテリアについて話をするとき、必ず「北欧」というキーワードは欠かすことができません。

わたしたちディクラッセも、北欧のシンプルで清潔感のあるスタイルをデザインコンセプトに落とし込んだ照明を、Noble(ノーブル)というシリーズで展開しています。

2021年は、「Japandi(ジャパンディ)」ということばを多くのメディアで目にするようになりました。
Japandi、これは、Japanese と Scandinavian を組み合わせたことば。

北欧の暮らしから生み出される、温もりや居心地の良さ、Hygge(ヒュッゲ)のひととき。一方、日本の暮らしをひもといた先にある「侘び寂び」の思想、不完全なものの中に美しさを見いだし、そこに快適さを感じさせる生活。Japandiは、このふたつを融合したスタイルを意味するものです。

特徴をいくつかあげると、ミニマル、シンプルで機能的、自然素材、ニュートラルトーン、高品質、シャープなものを避ける、背の低い家具、サスティナブルといったことばで、Japandiを表現することができます。

ロンドンに出現した、Japandi の世界。

ロンドンのベルグレイヴィア地区。超高級住宅街でもあるこの地区に、2020年9月に Japandi を体感できるお店、Pantechnicon(パンテクニコン)がオープンしました。

1830年に、美術工芸品センターとして、ベルグレイヴィアに住む裕福な人々が、余分な荷物を保管する倉庫だった建物。建築的歴史的重要建造物(Grade Ⅱ)に指定されているこの建物は、ウエストミンスター宮殿などの重要文化財(Grade Ⅰ)に次ぐ重要な位置づけです。これを長い月日をかけて改修、「北欧と日本」をコンセプトにした Pantechniconの複合施設として、あらたな息が吹き込まれました。

建物内には多くの植物が配置され、インテリアは天然木を多く使われていて、それは見かたによっては「和」でもあり、角度をかえると「北欧」ととらえることもできます。その両者の親和性を実感できる場所として、また、日本とスカンジナビア諸国の文化における、自然との密接な触れ合い、そして、快適さと温かみのある生活重要性を感じる場所として、人気を集めています。

パンテクニコン ディスプレイ1

ミニマル・機能性・快適さ 

北欧や日本からバイイングされた商品群は、両国のマーケットや職人・工房などから選び抜かれたものが多く、クラフツマンシップ、心地よさ、タイムレス、というような心をくすぐられるようなものが並んでいます。商品の垣根を超えたセレクトは、ライフスタイルの提案として、気持ちをニュートラルにさせてくれる感覚を覚えます。

パンテクニコン ディスプレイ2

ディクラッセ とJapandi。 

ディクラッセのランプも、パンテクニコンに置いていただいています。写真のものは現在欧州限定で販売している、Auro-wood(アウロウッド テーブルランプ/残念ながらただいま完売)。日本で育ったヒノキをスライス、特殊な加工を施したシートを湾曲させ、オーロラに見立ててデザインしたシェードにしたものです。

パンテクニコン アウロウッド テーブルランプ

残念ながら、このテーブルランプは日本では販売していませんが、日本のお客さま向けとして、Auro-wood M(アウロウッド M ペンダントランプ )Auro-wood(アウロウッド フロアランプ )の、天井とフロア用をラインナップしており、ともにご好評をいただいているロングセラーです。

Auro-wood M pendant lamp

この2年、海外に行くことが困難な時勢になってしまいました。もしロンドンへ行く機会がありましたら、ぜひ Pantechniconへ足を運んでいただいて、海外で解釈された日本のものづくり、 Japandi の世界を味わってみてください。

また、木の質感、あかりの感覚などを体感したいな、、というときは、東京のディクラッセ のショールーム(VRでも見れます)に、お気軽にお立ち寄りください。

 

中谷(ロンドン) 関口(東京)

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