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2021-11-04

体内時計とあかりの関係を知ろう

朝日

みなさんは、体内時計を意識したことがありますか?

朝、自然と目が覚めたり、疲れていなくても夜に眠くなったりするのには、人間の体内時計が関係しています。この体内時計、人間が健康的に生きていくための重要なキー。体内時計を意識すれば、夜にぐっすり眠り、朝すっきり目覚め、活動的な毎日を送ることができます。

今回は、体内時計とあかりとの関係についてお話ししていこうと思います。

体内時計で人間の24時間のリズムはできている

窓を開け朝日を浴びる

私たち人間の脳には、1日24時間のリズムを刻む体内時計があります。体内時計は一定のリズムを刻みながら、24時間のスパンの中で、時間帯に合った指令を人間の体に与えています。

例えば、夜になると体内時計は「体温を下げる」「睡眠ホルモンを分泌する」という指令を出し、体を眠りやすい状態にします。反対に、朝が来ると体内時計は「睡眠ホルモンストップ」の指令を出して体を目覚めさせ、活動に備えます。

つまり、「朝に目覚めて日中活動し、夜には眠くなる」という人間の普遍的な生活パターンには、体内時計の指令が関係しているんですね。このパターンに沿って生活すれば、朝の目覚めや夜の眠りがスムーズになり、メリハリのある健康的なサイクルで生活を送ることができます。

現代人の体内時計は狂っている!?

ベッドでの寝覚め

体内時計が正常なら、人は夜になると眠くなり、ぐっすり眠れるはず‥‥。

しかし、現代人の不眠問題は深刻です。「眠りが浅くて疲れが取れない」「ベッドに入ってもなかなか寝付けない」など、スムーズにぐっすり眠れていない人は多く、「不眠は国民病」と言われることも‥‥。

不眠にはいろいろな原因が考えられますが、そのひとつが「夜に強い光を浴びてしまうこと」です。夜に強い光を浴びてしまうと、体内時計は「今は昼!」と勘違いしてしまい、体が眠りに適した状態になりません。睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されず、体温も下がらない状態では、スムーズに眠ることも、質の高い睡眠を取ることもできません。

明るい電球の下で過ごしたり、テレビを見たり、スマートフォンやパソコンを確認したり。夜に光を浴びるこのような現代の暮らしが、私たちに備わった体内時計を狂わせ、不眠を助長してしまっているんですね。

照明の工夫で体内時計を正常化する

暗い照明の工夫

現代人の体内時計の狂いと不眠についてご説明したところで、「照明による体内時計の正常化」をご提案したいと思います。

光と体内時計には深い関連があるからこそ、照明の使い方を少し工夫することで、狂ってしまった体内時計を正しく戻すことができます。

やり方は簡単。「夜は暗めの照明で過ごす」だけです。

夜には、部屋の隅々まで照らす強い照明ではなく、色温度や照度が低めの照明を付けて、ゆっくりとした時間を過ごしてみてください。部屋に影ができるような、オレンジ色のあかりです。色温度や照度が低いオレンジ色のあかりは、強い光ではないので、体内時計を狂わせません。むしろ、人の心と体をリラックスさせ、休息状態にすることがわかっています。

夜、おやすみ前に暗めのオレンジ色のあかりで過ごすことは、体内時計の指令に従った「眠りの準備」になるんですね。

夜用ランプをライフスタイルに取り入れて

「天井に付けているのは白くて明るい照明だから‥‥」というご家庭では、夜用としてオレンジ色のテーブルランプを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

デザイン照明を手がけるDI CLASSEでは、25年以上前から、柔らかなオレンジ色の灯りを放つ「ナイトランプ」を、おやすみ前の照明として提案してきました。ランプシェードを通すことで、電球の放つオレンジ色の光はさらに柔らかくなり、光と影のできる癒しの空間を作ることができます。

プント ナイトランプ

例えば、小ぶりで場所を取らず、おやすみ前のあかりとして取り入れやすい「Punt(プント ナイトランプ)」。ガラスと木とスチール素材を組み合わせた、重厚感とスリムさが特徴のナイトランプです。サンドブラスト仕上げのフロストガラスのシェードは、オレンジ色のあかりをより柔らかに。心地よい眠りにつくまでの寛ぎの空間を優しく照らします。

モント ナイトランプ

ナチュラル・モダンなインテリアに合わせるなら、天然木とファブリックを組み合わせた「Monto(モント ナイトランプ」を。あかりをつけると、ベースの稜線が夕陽に照らされた山のシルエットのように浮かびます。シェード越しの光は柔らかく、空間に立体感をもたらしてくれます。北イタリア、ドロミテアルプスの麓にある小さなホテルのベッドサイド、旅人を見守るようにやさしく灯るあかりのような、優しい陰影を楽しんでください。

トモス スモール ナイトランプ

「Tomosu small(トモス スモール ナイトランプ」は、金属のベースに やわらかいファブリックシェードを組み合わせたテーブルランプ。和の要素と合うこと、高級感のあるスタイリングになじむことを意識してデザインしたモデルです。火を光源にした行燈(あんどん)のように、しっとりとまわりを照らしてくれます。シェード部分には暖色のグラデーションが生まれ、心と体を休息へと誘います。

夜用ランプをライフスタイルに取り入れて

夜用の照明は、ベッドサイドに置ける小さなものでかまいません。

ひとつオレンジ色の柔らかな光を放つランプがあれば、ワンタッチで部屋を休息に向けた空間にすることができます。何も作業をせず、ただランプと光、影の表情を楽しむ時間を作ることができます。

メインの明るい照明を消して、ランプのオレンジ色のあかりの中で過ごす時間は、体内時計が睡眠に向けて働き、心と体が休息の準備をするための大切な時間です。
就寝前には、テレビやスマホ、パソコンから一旦離れて、ランプの優しいオレンジ色のあかりの中、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

広報 福岡

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